お仕事や、学会、学校などで英語のプレゼンテーションをする時に、相手にしっかり伝えるために大切なポイントをご紹介します。
私、KIM自身は、アメリカの大学院に留学していたのですが、そのうちの約3年間は25~40分のプレゼンをする講義を取り続けていました。もちろん英語で一人での発表です。留学生、アメリカ人関係なく、40分のプレゼンテーションができるようになったコツ、アメリカ人教授が教えてくれたポイントをご紹介します。
初めの掴みがすべて
人はプレゼンを聞き始めた最初の30秒で、これから25分間ちゃんと聞き続けるか、聞かないかを決めるようです。初めの掴みが「自分とはあまり関係ないな」「そこまで興味がわかないな」と思ってしまうと、その後のプレゼンはほぼ流し聞きです。
この初めのイントロダクションで、短い自己紹介(所属と名前程度)の後に話すことが肝心になります。結論をすぐ言ってしまうのも一つの手ですが、「どんな話だろう?」「結局どんな結論になるんだろう?」と話を聞きたいと思わせる投げかけが効果的です(アメリカ人教授はこれを"hook"と言っていました)。
具体的には、相手が困っていることや、今までの研究データの問題点(改善点)などを挙げる、相手が関心のあることについて質問を投げかける、体験談やストーリーなどを話して「続きが聞きたい!」と思ってもらうことです。
プレゼンのボディー(本論)を考えるよりも、イントロダクションが重要であり、イントロを考えることにはしっかり時間を取って、相手に響く話はないか、興味がわくような質問はないかを考えてみましょう。
ボディーランゲージとアイコンタクトは必須
日本語のプレゼンと英語のプレゼンの大きな違いは、英語では必ず『相手の目を見て話すこと』です。相手の目を見ながら伝える。そうすることで相手も「私とコミュニケーションを取ろうとしている」と感じ、熱心に聞いてくれます。
日本では、あまり人の目を直接見て話すことが好まれない時が多いですが、アメリカでは逆に目を見ずに話す方が好まれないです。
大勢の方の前で話すときは、一つの方向ばかりを見るのではなく、まんべんなくそれぞれの角度を見ながら、目が合った人には、『あなたに伝えたいんです』という思いでプレゼンをしていきましょう!
リフレーズ(パラフレーズ)を使いこなす
特にここを伝えたい!という大事なポイントや、結論を話す時に必ず活用したいのが『リフレーズ』です。リフレーズとは、日本語でいう「言い換え」です。
人は大事なポイントがくり返して話されると、「あ、ここが大事なんだな。ここを伝えたいんだな」と気づきます。逆に、大切なポイントなのに一回だけさらっと話してしまうと逃してしまう可能性が非常に高いのです。そのため、伝えたいポイントに来た時は、必ずリフレーズをするようにしましょう!
例えば、次のような形です。
"Group work helps us to increase productivity. In other words, by working in a group, we can be more productive."
似たような表現で言い換えていることと、"In other words,"「言い換えると」の表現を使うことがポイントです。
さらにこれにプラスで、このフレーズの前に少しだけポーズ(空白、沈黙)を入れ、少し速度を落として話すと、さらに効果的に「あ、ここが大切なんだな」と印象に残ります。大切なポイントを話す時は、① 短いポーズを取る、② 少し速度を落として話す、③ リフレーズするを心がけましょう!
堂々と自信を持って伝える!
プレゼンは緊張するものです。日本語でも人前で話すのは緊張しますが、英語になるとなおさら「伝わっているかな」「英語間違っていないかな」と心配になります。うまくいくために心配しているのに、心配はすればするほどうまくいかないもの。
一度、プレゼンが始まってしまったら、どんな表現になってしまったとしても、準備していた内容がうまく出てこなかったとしても、想定外の質問があったとしても、自信を持って堂々と話しましょう!「私は大丈夫。やるしかない!やってやろう!」ぐらいの意気込みで進めていきましょう。
自信を持って一生懸命、熱心に話す姿を見ると、聞き手は多少間違った表現があるな、と思ったとしても、一生懸命プレゼンを聞こうと思えるものです。
逆に、どんなに内容が良かったとしても、英語が間違っていなかったとしても、自信がなく小声で話してしまうと、相手にも響かないのがプレゼンです。
英語は完璧じゃないかも知れない。でも、伝える思いはしっかりある。その思いが、聞く側にも伝わります。プレゼン、頑張ってくださいね。
私、KIMは英語でのプレゼンができるようになりたい、スピーチをブラッシュアップしたい、英語をもっと学習していきたいと思う方の英語学習サポートを行っております。もしもっと話が聞いてみたいな、と思った方は、ぜひお気軽にお問合せください。
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