前回のブログでは、自分に合った学習方法を見つけるためにまずは【今の自分のレベルを客観的に測ること】をお伝えしました。今回は、そのリスニングとスピーキングのレベル感の目安をご紹介します。ネットで探すとTOEICなどのスコア別でのレベル感や、CEFRなどの基準などがよく出てきますが、ここでは体感として感じられるレベルの違いについてご紹介します。
英語を教える側としてもCEFRやTOEIC、VERSANTのスコアやレベルだけでは一概にその方のレベルを正確に判断するには難しく、結局は実際にリスニング教材を聞いてもらったり、ネイティブと話してもらって直接レベル感を測ることが多いです。ここでは、自己分析の際の目安として参考にしてみてくださいね。
リスニングのレベル感の目安
リスニングのレベル感を測る目安として、いくつかのレベル別の教材を実際に聞いてみて、どれぐらい聞き取れるかをチェックしてみましょう!
最近は実際に教材を購入しなくても、音源だけは無料でダウンロードできるものも多いので、出版社のそれぞれのサイトでダウンロードするか、boocoなどのアプリを活用してチェックしてみてくださいね。こちらでは目安として使用する教材(レベル感)をご紹介します。
<初級>
・普段のスピードよりもゆっくり話される英語の意味を単語単位で大まかに理解できる
・何回かゆっくりリピートされると聞き取れる内容がある
教材:リスニング用の教材(入門編や、初級編など)
<中級>
・ネイティブの普段の会話の大意(何を言っているか)はなんとなく聞き取れる
・速いスピードで聞き取りにくいものもあるが、リピートすると聞き取れるものが多い
・映画やドラマを日本語字幕を頼りに半分以上大まかに内容を聞き取れる
(あるいは何回かシャドーイングをしたり、意味を押さえることで理解できる)
教材:リスニング用の教材(ネイティブの速さで収録されているもの)、卒業式のスピーチ教材、ビジネス用英語教材(初級ではない教材)、映画教材(スクリーンプレイの初級~中級)
<上級>
・ネイティブの普段の会話の内容をだいたい聞き取れる
(スラングやわからない単語もたまにある)
・映画やドラマを英語字幕で7割以上理解できる
教材:TED、映画やドラマ、CNNやBBC Newsなど
<ネイティブ>
・映画やドラマを字幕なしでも理解することができる
・特に何も困らずに様々な英語を聞き取ることができる
一つだけ注意していただきたいのが、英語がペラペラになったり、上級レベルだと何でも聞き取れて、映画やドラマも字幕なしで理解できると誤解している方が非常に多いです。実際の上級レベルは、字幕なしだと理解できないところが多かったり、わからない単語もあるけれども内容は取れる、あたりになります。
そのため、「まだまだ上級じゃない…」「こんなに頑張っているのに完璧には理解できない…」と落ち込む必要はないのです。帰国子女やネイティブでない限り、完璧に理解したり、字幕なしですべて理解することは難しいのがあたりまえなのです。そもそも100%すべての文字を拾えなくても、相手の言っていることを理解し、うまくコミュニケーションを取れる方が英語をする上で一番大切なポイントです。
スピーキングのレベル感の目安
スピーキングのレベルもいろいろと分かれますが、わかりやすく言うと次のようなレベルに分けることができます。
<初級>
・YES/NOや、単語単位では話すことができる
・多少間違っても何とか短い文章で話すことができる
<中級>
・時制を使いこなしながら文章で話すことができる
・修飾(関係詞や分詞など)もつけながら話すことができる
・膨らませて長めの文章で話すことができる
<上級>
・言い換えなども取り入れながら様々な表現で話すことができる
・抑揚、発音に気をつけながら伝わりやすいわかりやすい英語で話すことが出来る
・様々な文法表現やスラング、イディオムなども取り入れて話すことができる
中級と上級では重なる要素も多いですが、まず中級になるためには文章でしっかり話せること、時制をしっかり使いこなせるかどうかがマストです。
あとはそれぞれのレベルと、苦手な部分(語彙力が足りない、文法がわからないなど)を分析し、レベルや苦手に合った学習方法や教材を選択していくことになります。
今のレベルに合っていない学習をすると簡単すぎても難しすぎてもなかなか伸びない、伸びないからこそモチベーションが続かない、難しくて教材を開くことが億劫になり、結局やらなくなるという負のスパイラルにはまりやすくなります。
いきなり教材を買っちゃおう!この学習方法にチャレンジしてみよう!と始めるのではなく、まずは自分のレベルがどのあたりか、どのようなレベルの学習をする方が最適なのかを客観的に分析することが英語学習の要です。
まずは自己分析をしてみること、難しい場合は客観的に誰かに測ってもらうことからスタートしましょう!
私、KIMも英語コーチとして英語のレベル感を客観的に測ったり、受講生一人一人に合った教材や学習方法をご紹介し、英語学習をサポートしております。気になる方はぜひHPにも遊びにきてくださいね^^
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